キーンコーンカーンコーン-------・・・
授業終了のチャイムが鳴る。
「亜実ーやっと終わったね!!」
そういいながら夏世が近づいてきた。
「だね。まぢ疲れたよ」
この会話をほぼ毎日繰り返してるあたしと夏世。
夏世とは今年入学した中学で、たまたま同じクラスになった。
まだ一緒に過ごしてきた時間は短いけど、部活も一緒で
なんでも話せる。
いわゆる“親友”。
中1とは思えないほど大人っぽい整った顔立ちだ。
「ねぇ亜実!!今日部活行く??」
「どうしよ・・・なんかだるいし教室でサボるよ」
「またかよ。あたしはちゃんと行くからね!!えらいでしょー」
「えらい、えらい!!」
「うん。知ってるー んじゃね」
「頑張ってね!!ふぁいとふぁいとー」