最悪……… テンション急降下でしょ、まじで。 その時、 近くで聞き覚えのある声が聞こえた。 「前園」 「へっ!?……新垣くん?」 声の方を向くと、片手で 化学の用意を二人分持っている 新垣くんが立っていた。 ……ど、どうして? もう、チャイム鳴ったのに… もしかして、他に誰か 男子を待ってるのかな? 「…誰か待ってるの?」 「あ、えー…まぁ…」