グラウンドを歩く


あたしと、先輩。


二人だけの世界。




砂を擦る音だけが聞こえる。










「お前、絶対遥人って

 呼ばねーんだな」





ふふっ


あたりまえでしょ?


だって。





「…先輩は先輩ですから♪」





先輩に満面の笑みを向けた。











それから家で何をしたかは


俺様な先輩と、


あたしだけの秘密─────。







*** fin ***