あたしはその場に立ち尽くす。 つまり……、 あたしが会長に話してたことは 全部先輩に丸聞こえで…。 ってことは…… あの恥ずかしい告白も聞かれて、た…? 「詩織…」 「…はい」 誰もいない屋上に あたしと先輩の声だけが 響き渡った。