「ここでは無理だよっ!!だって絶対華音、叫ぶじゃない」





そう小声で言うと


華音は目を見開いて


あたしを見た




えっ


あたし今…別に何も変なことは


言ってない、よね?




華音は私の肩に回していた手をはずし


腕を組み直した





「ってことはぁ〜…あたしが叫ぶようなコト、したんだ?」


「えッ!?」





しっ、してないしてない!


そう言おうとしたら


食べかけのおにぎりが詰まって


むせてしまった





「…ゴホッ…うぇっ…」





変な声出たし!!




そのむせたことが逆に


私が動揺したと思ったのか


華音はさらに騒ぎ始めた