「行くぞっ」





ニコニコと笑う先輩にドキドキしながら


ベッドから出た。




……うぎゃ。


思いっきり部屋着だった…


先輩は制服なのにぃ〜…


髪もボサボサだし…




あたしがドアノブに手をかけると





「あ、しぃストップ」


「え?」





反射的に振り返ると


先輩はあたしの髪の毛に手を伸ばした。





「髪の毛ボサボサだけど。

 ヤってたなんて勘違いされたくねぇし

 俺が直してやるよ」





そう言ってボサボサになった


あたしの髪をやさしくといてくれた。