離したくねーのに… 仕方ねぇな。 静かに詩織を離すと 顔を真っ赤にしてうつむいている。 ……だめだ、俺。 今日きゅんきゅんしっぱなしだわ… もう新垣なんか知らねー。 あんな奴に渡してたまるかよ 「新垣なんて相手にすんなよ?」 「もっもともと好きじゃないですよ!」 「わかってるよ しぃは俺が好きなんだもんな?」 ニヤリと笑うと、詩織は恥ずかしそうに 首を縦に振った。 【遥人side‥END】