「ここ、俺がよく遊んだ公園なんだよね」





そう言って公園の遠くを見つめる先輩。


吐く息が、白い。




ここが…先輩の育った町…


あたしの家とは反対方向。





「飲み物買ってくるわ。何がい?」


「あ……普通にお茶で…」


「ふっ…わかった」





あ、また先輩が笑った。


と途端に自分が言った言葉に


恥ずかしさを覚えた。




お茶とか…っ 可愛くないな、あたし。


もっとミルクティーとか


ココアとか、可愛いのにすればよかった