「えっ……!」





詩織の声が聞こえて顔を上げると


俺の少し前に


化学の教科書を持った詩織が立っていた




化学……ってことは理科室か。


俺の教室がある階は


理科室に続く渡り廊下があるからな


…やっと繋がった





「ちょっと来い」


「先輩…何してるんですか…」




目が合うと、詩織は俺から目をそらした


……ムカつく




詩織の持っていた教科書を


隣にいた友達に渡し、


手首を掴んで連行。




……今からお前の目


俺から そらせなくしてやるよ





【遥人side‥END】