先輩から3分程度で返事が返ってきた。
ブーブーブ……
『うそっ!!はやぁ』
ボックスを開いて中をみた。
『いきなりびっくりしたよ(笑)まぁでもよろしくな』
すぐに返事を返した。
『すいません(笑)私のこと…わかります?』
『おぉわかるよ!!田城がよく楠見のこと話してくるしな(笑)』
『そうなんですかぁ。よかったです、ホントにいきなりですいません(笑)』
『大丈夫だって(笑)逆に嬉しかった(照)ぢゃまた明日部活でな(-.-)y-~』

え…。
嬉しかった?
私からメールきて嬉しかったの?
先輩の言ってることさっぱりわかんないよ…

次の日。
私は部活のかえり思いきって話しかけてみようとしたら…
先輩はいつもと違う道で帰っていった。
しかも横には体操部の先輩がいた。
私に追い撃ちをかけるかのように一緒に帰っていた男子が。
『俺達より彼女かよ~』

今なんて…?
彼女?
玲音先輩が佐藤先輩の彼女?
嘘だよね?
これ嘘だよね?
私信じちゃう…

そんな思いで佐藤先輩を見ていると佐藤先輩と目があった…。
すぐ目をそらされた。

この日の夜は先輩にメールができなかった。
うそうそうそ…
嘘だと言って…
こんな悲劇のようなこと信じれないよ…
信じたくない。
私は泣いた。
ふられたわけでもない。
なのに佐藤先輩が玲音先輩のものという現実…
それに絶えられず私の目から涙が溢れだしてくる。

昨夜は色んな想いに駆られ眠れなかった。
眠い眠すぎる…
先生の授業なんか頭に入ってくるはずもなく、1日はぼんやり過ぎていった。

《やっぱり…辛い想いばかりした。こんなんになるなら好きにならなければよかったなんて想ったりしたよね。諦めなくてヨカッタトオモウヨ。》