「ねぇねのせいなの!?ねぇねが悪い子だからっ…だったら、だったら良い子になるから…っ」

しかし父は優しく首を振り言った

「ごめんな…。お前のせいじゃないんだ。」


「っ!じゃあなん…」
私は言いかけたところで
母に口を塞がれた

「ごめんね…。でもお父さんもう行かなくちゃいけないから…」

父はエンジンをかけると
「ごめんな。元気でな?」

いやだっ!
行かないでよ!

そう言いたかったけれど
泣き叫び嗄れた声から出るのは嗚咽だけだった