更に、イヤ~な顔をして
あたしを見上げると
「……久我は?」
「話してないよ? 今日夕方帰って来るから、後で飲むし」
明の結婚式の二次会の練習
4人そろうのは後3回しかないから
早めに帰って来てくれるといいけど……
「あぁ~!! ホントにお前ら全然わからん」
あたしの返事に、明は
自分の髪をグシャグシャにして言った。
「だから久我とは付き合ってないって言ってるじゃん」
「……生方との噂は、どうするんだよ?」
「落ち着くまで、大人しくしてようかと……、明も訂正だけは協力して?」
自分じゃ尾ひれつくだけだし
「それはいいけど、ホントに大丈夫か?」
「事実、付き合ってないから」
とは思いたいけど
久我との噂は、5年くすぶってたな……
「それより、2人共結婚の準備あるんじゃないの?」