「生方から回ってきましたから」





 ふふ、と遥花は

 仕方なさそうに笑う。



 !?



 おい!

 アイツのデリカシーは

 どうなってるんだ?





「他の人から見せられるよりは、全然ですよ?」





 あたしの心をさっしたように

 遥花は言った。





「……遥花」



「伊織さん、とてもキレイでしたよ」



「ありが、とう……」





 吹っ切ったとは言え

 こんなの見たら複雑だったはずなのに



 ホントに、いい子だな……





「それにしても、そんなにあのショップの動画って有名なの?」



「ん~、人気は、人気何ですけど、ここまでではないと思います」





 やっぱり拡散か……

 おさまるまで耐えるしかないか



 タメ息をついた瞬間





「伊織、いるか!?」





 お疲れ様もなしに

 出張から戻って来た明が……



 うわ~

 面倒くさそう