「……!?」





 一際、先輩の声が大きくなって





「……わぁったよ、行きゃい~んじゃろ? はぁ? ……知るか!!」





 と言い捨てるように電話を切って

 ソファに座り込んだ。





「……」





 うわぁ

 どうしよう気まずい……。



 朝食の準備

 これで澄んじゃったし



 今、先輩の前通るの

 怖い気がする。





「……」





 でも、これ以上

 ここにいるのも気まずいし……。



 アイスコーヒーでも入れて

 サラッと通り過ぎよう、そうしよう。



 とりあえず頭を抱える先輩の前に

 アイスコーヒーを置き





「……あの、印南先輩アイスコーヒーどうぞ」



「……あぁ、サンキュ」





 ため息をつきながらも

 飲んでくれたので

 アタシは、ホッとして

 立ち去ることが出来る。





「……じゃあ、おやすみなさい」





 夜中にあんな大きな声出すなんて

 めずらしいな

 本当に何があったんだろう?





「……千川、ちょっといいか?」