「あぁ、早く寝ろよ?」



「はい、ありがとうございます、お疲れ様でした」





 とりあえず

 先輩の車が見えなくなるまで

 見送りすれば平気だよね?





「……」


「……」





 ん?



 印南先輩の乗った車

 中々発進しない?





「……せ、先輩?」



「早く部屋に行けよ」





 うぇぇ~っ!?





「な、何言ってるんですか、部屋すぐなんですから見送らせて下さいよ!」





 ついあせって言ってしまった。





「……」


「……」





 ヘンな汗出てきた。



 見送りするの当たり前で

 良かったんだよね?





「――…あ~、じゃあまた明日な~」



「はい、お疲れ様です」





 微妙な間の後

 すんなりと出る先輩の車を

 アタシは

 ホッと一息ついて見送った。





「……」





 もう、大丈夫かな?



 車も見えなくなったし

 チラッと秋穂ちゃんの

 部屋のドアを確認すると



 あっ、明かりが見える

 食事も終わって

 彼氏さんと楽しくお話してる頃かな?





「……」





 とりあえずコンビニ寄って

 朝ご飯買って漫画喫茶行こう。