アタシが困ってると





「企画の話かな?」





 と、枝野くんがサラッと

 答えてくれた。





「あっ、わたしも興味あるんだ~、枝野くん教えて?」





 新井さんが前に出て

 枝野くんの隣に座り色々話し始めた。





「……」





 す、すごいなぁ



 枝野くんと仲良くなりたいと言う

 新井さんの行動力に

 呆然としてしまう自分がいた。





「スゴい、ですね……」



「合コンよりはマシでしょ?」





 クスリと笑う宇佐美さんを見て

 まだまだ自分修行が足りないです!

 と、白旗を上げたい気持ちになった。 





「亜美ちゃんは~、会社で気になる人とかいないの?」



「えっ?」





 えぇっと……

 あれ?



 突然だったのに

 ナゼか、頭に思い浮かぶ顔があって

 自分でも何が何だかわからなくて

 あわてて頭を横に振った。