「間中 桜」

「……??」


振り向くと そこには

先生がいた。


「遅すぎだって」

「重くて こぼしちゃいました」

「まじ~? ドンマイだ」

「先生、ひどいよ~」

「はは。仕方ないな…」


先生は

ひょいっと段ボール箱を

取った。


「先生、持ってくれるの??」

「ああ、なに?持ちたい?」

「持ちたくないですっ」

「だろ?」


そのとき、

先生の見せた

大人っぽい笑みに…


わたしは、

恋に落ちました。