「確かに俺は、前の彼氏に未練があるのを承知で付き合った。けど…」

「……」

「桜は 前の彼氏を忘れようとしてくれなかったよね…?」


…わたし、最低だ。

伸をここまで

傷付けていたなんて

考えてなかった。


「こんな酷いこと、言うつもりじゃなかった… ごめん……」

「伸は 悪くない…っ」

「…俺、帰るね。お金は払っておくから、桜はゆっくりでいいよ」


伸が早々と着替える。