身支度を終えると

お母さんに声をかけて、

家を出た。

思ったより時間がかかってしまった。


駅前につくと

既に伸が立っていた。


「伸っ」

「お。やっと来た!!」

「遅くなってごめんね」

「全然、大丈夫だよ」


そう言って

伸は微笑んだけど

鼻も赤いし、

手もすごく冷たかった。