そのあと、

また乾杯して

これでもかっていうくらいに

騒いだ。


「さて、そろそろ帰ろうか」

美亜がみんなに声をかける。

時計を見ると

もう10時を回っている。


「会計は割り勘で」

「「了解!!」」


そして、帰り支度をし

会計に向かった。

わたしが

かばんからお財布を

取り出すと、


「桜の分も俺が出すから」


と、言って伸が微笑んだ。

わたしは

一応遠慮したけど

伸は

いいから、の一点張りだった。