「これ…君のでしょ?」














そういうと目の前の男はあたしに


ピンクのマフラーを差し出した。















「えっ、どうして…?」




差し出されたのは紛れもなく
あたしの首に巻いてあるであろう
お気に入りのピンクのマフラー。
















「さっき、走って出て行ったっしょ?その時に校庭に落としてたよ」














笑顔でそう言いながら男は、

あたしの首に
お気に入りのマフラーを掛けてくれた