でも、いままであいつの所にいた。
あれは……夢?
…でも、そんなはずがない。
夢の中だったら痛みは感じないはずだもん。
「どうしたの?美姫」
考え込むあたしをサナが覗き込んでくる。
「いや、なんでもないよ」
「…なんでもないわけ無いじゃない!最近、あんたおかしいよ!あたしたちに何隠してるの?」
あたしがそう言ったとたん
あたしを抱きしめたまま、レナが泣き始めた。
「……」
「んなに言えねェ事なのかよ!?」
いつもあまり言葉を発しないルイが怒っている。
「………」
「美姫…」
リクトが悲しそうな顔で見てくる。
「………」
「あたし達友達…じゃないの?」
いつもふざけているサナが真面目な顔で訴えかけている。
「………」
「頼むから、抱え込むなよ」
リオが……前と同じことを言ってくる。