コツコツとゆっくり靴の音が近づいてくる。




その足音はあたしの前でぴたりと止まった。



「神姫様。お呼びがかかっていますのでついてきてください」



低い男性の声が聞こえたのであたしは目線をあげた。



そこには仮面をつけた人が立っていた。



「あ…の。ここは、どこですか…」



恐る恐るたずねた。



「それは、後程ご説明されるかと。」



「はあ…」



その人はあたしの足枷を外し代わりにあたしの手に手錠をつけた。



やっぱこれって、監禁だよね!?



だって普通ならこんなことしないでしょ?