「何言ってんの?ガクはただの使い捨ての駒だよ。もう役目は果たした」





彼はガクをボスンと蹴り上げた。




まるでおもちゃのように。




あんなに、ガクはこのひとを慕っていて。



なのに……なのに…。




「やめて!…こんなのおかしいよ!」






あたしは、何をしていたんだろう。





最初はただみんなを守りたかった。




自分のせいで皆が傷つくのが嫌だった。






傷つけたくなくて





だから、こっちに来た。