「お前は、こんなやつじゃないはずだ」




「…何言ってんの?あたしはもともと悪いやつなんだよ?」




あたしはリオの目を見た。



その目が若干揺れている気がした。





「お前はお前だ。良いも悪いもない。」





「………」





「俺は……あの時のお前に戻って欲しいんだよ」






みんなでお泊り会をしていたあの時。




楽しい記憶が流れ込んでくる。





「ち…がう……あたしは」





「美姫!」





「違う!!!」



「くっ…」




「っ!!」





あたしは、その刃で



リオを傷つけた。