「あたしの知り合いにリオって人がいるの。」 「知り合い…?」 「そう。その人とはもう一緒には居られないんだけどね。」 彼女は手元のマグカップを眺めて再び話し始めた。 「まぁ、あたしの知り合いのリオはもう。あたしの事他人だと思っちゃってるんだけど…。それでもあたしは……その人の事が好きでね。」 「……」 「夢の中まで出てきちゃうんだ。はははっ…バカみたいだよね」 ユキは苦笑いを浮かべた。