「もういい!!」



サナは走ってどこかへ行ってしまった。




怒られた三人はいまだに呆然と立っていた。




「美姫の言ったことは最低な事だ。でも…それ以上に、アイツ……絶対苦しんでるんだよ。だから俺にはほっとくことは出来ない。どんなにひでぇこと言われても絶対に無理やりにでも連れ戻す。お前らは…どうしたいんだ?」






「……僕は、助けたい」




リクトが下を向いたまま目線を向けた。




「俺も」


ルイも続いた。




「………」




「…レナ、お前は?」





俺は呆然としているレナに尋ねた。