「リオ……?」
「……お前か」
そこには教科書を持ってこっちを不思議そうに見るサナの姿があった。
「お前かってなによ!?なにそんな面してんのよ!情けない。そんなんじゃあ美姫が泣くぞぉ?」
俺は、サナの発言に目を見開いた。
「何で……。美姫の事まだ信じてんのか?」
「あったりまえ!あたしたちが信じなくて誰があの子を信じるの??きっと何か訳があるのよ。冷たい目してたけど泣きそうな目だったから」
あんなヒドイこと言われても、許せるなんて…
さすが女の友情だな……。
「俺も、負けてらんねェな。俺、あいつの事好きだし」
「フフ……あたしに言うんじゃなくて本人に言えばいいのに」
「ばっ\\\\うっせ!!」
なんだか、やる気が出てきたような気がする。
この日から俺は美姫についていろいろ調べ始めた。