やれやれ、と思った私の口を遮ったのは優衣だった。
この学校に入って男に真亜姫と自分の説明を何度しただろうか…


「ここにいる千亜姫と、伊登先輩が知ってる子は双子なんです」


「双子…」


「あ、はい」


真亜姫は私と同じ長い茶色の髪で背丈も一緒で、本当に

『瓜二つ』


幼い頃から間違えられるのなんか当たり前。
身内だって間違えるから…他人が分かる訳ないよね。


「似すぎだね~

可愛い双子姉妹だね」

登椰先輩がそう言った後に

「なんだ~

間違えちゃったな」