「なに、優衣?」 窓際から外を眺めている私に向かって彼女はまた、 「3年の先輩がね?」 また、 その話―…? この前、断ったじゃない。何で何度も… 「だって、 登椰先輩(となぎ)も来るって言うんだもん… お願いっ! あたしの手伝いだと思って、ねっ?」 涙目の彼女のあまりの圧力に負けて、私は、その誘いを受け入れた。 元々、 嫌いなんだよね… 男の人って。