‥もう‥やだ‥ なんで、変わってしまったの? 私の中の彼は、違うの 彼は、こんな冷たい目で私を見る人じゃない 温かい目で見てくれているはずだったのに‥ 「こちらで、ございます‥ きっと主人はここにおりますので‥ 失礼します‥」 何もなかった、何も‥ パタン‥ 部屋の中から、彼らの声がする なんで、気づかなかったんだろう ここの家は、野宮 晴喜のもちものだ‥ ‥兄弟だったんだ なのに、気づかなかった