私は、メイド‥



私は、彼を、ひと時も忘れたことが無かった



と言えるくらいに彼を愛している




「どうしたのかしら‥」




返事がないから、奥さまが変に思われたのかもしれない




「そうだね、お客なのに接待が出来ないなんて‥




兄さんに言っておかなくちゃ




君、ここの主人の部屋まで連れてってくれないか?」






君‥だって‥




「かしこまりました」




「そんなにも、強い言い方はないんじゃないかしら‥」





「そんなことないさ、お前の周りに居ないような平民だろうから



強くいっても大丈夫だよ」





「‥平民‥って、そうなの?」




「そうだよ」