「実はね......」
あっこの、嫌な予感もしかして、
荷物に間違えて米俵つめっちゃったとかかなー?
それで今日の夜ご飯、パンでいい?とかのはなしかなー?
「実はね、お母さん、制服注文するときに間違えてね?
...男の子の制服を発注しちゃったの☆
今から新しいものを頼むんじゃ間に合わないし、お金ももったいないし、
入学式に制服じゃないのもよくないでしょ?
だ・か・ら、星歌学園には
男装してかよってちょうだい。
あ、偽名は決まってるから(サク)で通してね」
『米俵のがましだったわ!!!
じゃなくて発注しちゃったの☆で済まないでしょそれ...』
だいたい、いい歳のお母さんがてへっ☆みたいな感じでいっても、可愛くないんだけ「なにかいったかしら?」
『…ナンデモナイデス』
...でも、ほんと、よりによって制服を間違えるとか、勘弁してほしい。
しかも、ちゃっかり偽名まで決まってるし
「まぁ、ちょうどいいことに桜は見た目も中身も声も中性的だし、
大丈夫!大丈夫!問題ないわよ!
あ、ちなみに学園側には女の子っていってあるから、何時でもバレてもいいけど、『やだよ!変な目で見られるじゃん!』そうね。」
後ろ指さされてひそひそ学園生活はさすがに御免だよ!!
というかなんで学園側は疑問に思わなかったのさ...