背筋も凍るような笑みを浮かべた先生は
(気のせいか、室温が下がったような気がする)


「まったく王子サマたちは
いつになく怖いんだから...。
今回は王子様達に邪魔をされちゃったから
また今度遊ぼう サクちゃん」


と私に投げキッスとやらをしてから
あ、またサクちゃんっていった。


「じゃっ、ホームルーム再開するよ。
王子サマたちもみんなも。早く自分の席にもどって」


何事もなかったかのように教壇へもどっていった。
この数分で色々失った気がする。
そう言えば忘れてたんだけど


『和馬はいつまで僕の腕をつかんでる気なの?』


こいつのせいでまだ、視線が痛い。
そう思って和馬の顔を見上げたらそっと腕を離してくれた。
うでが離されてほっとしていたら


「みんなが帰ったあとで話があるから、まっててよ?」


『え』


ちょっとドスの効いた声で和馬は言うと
和馬はイケメン二人を連れて自分の席へ戻っていった。


怒られるのかな...これ...私悪くないんだけどなあ...

うーん。放課後こないでほしいや、ほんと。