『...あの、耳元で囁かないでもらっていいですか。
せんせい』
鳥肌の立った自分の腕をさすりながら鳥肌の元凶(二階堂先生)に私が言うと
私のすぐ背後にいた二階堂先生は
「ヤダ」
そうぬかすと私の肩に顎を置いた。
...いい香りと少しでもおもった自分を殴りたくなった
周りにこの状況を助けてもらおうと見回すと、頼りになる友人はおらず
さっきまであれだけ騒がしかった女子も静かにこちらを見守っており、
クラスみんなもこちらを見ており居心地がわるい。
『というわけでちょっと距離を保ちたいんですが』
あんまり注目を浴びたくないんだよ!!
と、心の中で叫ぶ
そんな私の叫びを感じ取ったのか先生は少し不機嫌そうな顔をして
「えーひどいなぁ...
どういうわけかわからないんだけど、
というかなにその倦怠期のカップルみたいな会話。
あのね、俺だってね」
と言っていったん離れたかと思うと