『......え?』


聞き返す声もビックリしすぎておっさんみたいな声が出た。


なんで、あなたが知っているの?


という顔をした私をみて、
夏身は、あぁ!と納得すると、


「そっか、ビックリしちゃったよね!ごめん。

えと、実は私サクの秘密?知ってるんだ。
お家の事情?って奴で」


ニコニコと笑いながらそういった。


『そ、うなの?というかお家の事情?』


おうちの事情、という言葉が気になって聞き返すと、
夏美はちょっと困ったような顔をして


さきほどより小さい声ので話しかけてきた。


「あのね、あんまり大きい声では言えないんだけ

私 理事長の娘なんだ」


『・・・りじt!?「しーーっ!」あ、ごめん』


つい出そうになった大きい声を慌てて飲み込む。
なるほど理事長の娘さんか。
それなら知っててもおかしくない。

制服は男物発注しちゃったけど、書類は女で提出したって言ってたし。

ほんと、なんでだれも疑問に思わなかったのか。