体育館の入り口で先生に怒られたりしたけど、
入学式もなんとか終わり
私たちは自分のクラスへ向かっていた。
「あ~あぁ、あんだけ抜け道つかっていったのになぁ...
桜があの時こけなければ間に合ったのになぁ...」
和馬がこちらをチラチラ見ながら嫌みっぽく言ってきた。
『......僕のせいにしないで。
あれは和馬が強引に引っ張ったからでしょ?』
そう私が言うと頭を軽く叩かれた。
おまえ、これ以上頭が軽くなったらどうする気だ。
『あ、それと忘れてたけど
今から僕で名前はサクになるから
そのへんよろしく。』
「りょーかい。人前だもんね。
にしても、名前まで変えるんだ。
...大変だねサクも。」
『まったくだよ』
やれやれと、下を向いて首をふっていると
――――ドンッ
「キャッ」
『っ!』
やっちまった。