『あーっと...』
わたしも遅れを取らないよう、名簿の通りのメンバーに声をかけて、適当に集めると、案の定全員が驚いていた。
「こんな事ってあるんだね...」
メンバーを見渡してポカンと口を開け和馬がいうと、
「和馬、こんな事が偶然におきるわけないでしょぉー?」
「...和馬、おまえ、マジか...」
怒涛の突っ込みと、
「頭ハッピーってやつだねぇ!」
かなめくんの重い一撃が入った。
「なっ、何もそこまで言わなくったってさぁ...うぅ...」
『...へこんでる和馬は置いといて、
あらためて、グループリーダー、やるからには頑張るよ。
何するかわからないけど...』
「...サクくん転校生なのに、大丈夫??」
どんよりと憂いに満ちた私に、そろっと話しかけてくれたのは我がチームのたった1人の女神様(夏美)だった。
相変わらず美少女オーラ全開で見ているだけで眩しい。
まゆが下がって困り顔でも、眩しい。
とりあえずは、
『んー、何とかならなかったら、助けてくれると嬉しいな、夏美。』
「私に出来ることならもちろん!!」
勢いよく答える夏美が頼もしく思わず手を握り、ありがとう、優しいんだね。と言うと、
「あっ、えっ!う...
儚げイケメンのお礼、ありがたいです。スミマセン。」
頭を下げられた。