とぼとぼと先生の元に向かい、班員名簿を受け取って、
私は驚いた。

あまりにも驚いて、思わず先生をみると可愛らしくウインクを返されてしまった。


『それはいらないですね』


「クスクス、サクちゃんひどーい」


私が驚くのを見越していたかのように笑う先生をあしらってはいるものの、今回ばかりは先生に感謝せざるを得ない。

そう思いながらメンバー表をあらためて見ると、

ーー6班
春宮サク
赤坂和馬
加藤夏美
凛堂かなめ
神岡翡翠


......普通に選んだならなり得ないメンバーだし、
おおかた、転入したての私を配慮しての事なんだろう。
......思わぬ二階堂先生の優しさに好感度が少し上がった!

メンバー表をもって席に戻ると、
全員が席についたのを見計らい、


「じゃあ今からグループの人間と顔合わせしてもらうから、各自リーダーが声をかけてグループで挨拶するよーにね?俺はそれを眺めてるから」


そう先生が言うと、クラスメイトたちはおのおの立ち上がってザワザワと集まり始めた。