私自身それを望んでいるのだから。


愛情なんていらない。


こうしていることで、
私が私でいられる。


ただそれだけ。


それだけなんだ。


「おい、やめ…」


たまたま通りすがった男が、
私を助けようとしている。


邪魔しないで。


私はそいつを近寄るなと言わんばかりに
睨み付けた。


男はそのままどこかへ消えて行った。


でもあいつどこかで…