私が泣き止んだのはもう日が暮れてて

「もう遅いしお前は帰れ。これ俺の番号だから気が向いたらかけてきていつでも出るから」



私は分かったと言ってその紙を受け取って家に帰った。

家に帰ってもやはり誰もいなかった。



『今日も仕事か』

私はため息をついてソファーに座った。

上着のポケットを触るとあの男の番号が書かれた紙があった。

090-××……と汚い字で書かれていた。

『汚い字っ』

ふふっと笑っている自分がいて

かけてみたくなった。



でるのかな・・・

でも・・・

“いつでも出るから”





よしっかけてみよう!



プルルプルル

「はぃ?どなた?」

『あの今日ゲーセンの前で・・・』

「あ〜急に泣いた子ねwさっそくかけてくれたんだ。ありがとーあっ名前なんてゆーの?」

『その覚え方やめてくださいww珱梨華です。あなたは?』

「わるいわるいwえりかちゃんかぁ可愛い名前ww俺は蓮ねよろしくー」

この人さっきとテンションちがくない?

もしかして・・・

『よろしくwwもしかしてお酒飲んでます?』

「あっばれた?wおいしいよ〜あっくる?」

『えっ行っていいの?』

「いいよぉあー危ないから迎えに行くわ。家どこ?」

『えっと東区の・・・・・です。』

「あーあそこかぁわかったぁあと10分で行くわ」

『わかりました』



といって電話はきれた。



あと10分かぁ

10分?!



準備しなきゃ〜