「おぃお前なんで泣いてんの?俺なんかした?大丈夫か?」

はっ

昔の事思い出してたら知らないうちに泣いてた・・・。





『あれっ私っなんで・・・ごめんなさいっあのっひゃっ』

何?

なんか温かい

目の前にはさっきの男が至近距離で見えた



もしかして

ハグされてる?



「泣きたかったら泣け。そしたらその分笑顔ができるから。」



何こいつ・・・

怒ったと思ったら優しくなって・・・

でも





温かい。

心地いい。

まるで今まで見えなかった太陽が私を照らしてくれてるみたい。





『あ、りがと・・』

そしたら涙が溢れてきてずっと泣いてた。

私に抱きついている男は私が泣き止むまでずっと背中をなでながら

“お前は1人じゃない”

って言ってくれた。

その言葉が嘘でもその時は嬉しかった。