あれから1ヶ月がすぎた。


お互い連絡を取り合うこともなく
ただただ時が過ぎるだけだった。



そんなときに私はピンチを向かえている。


目の前には厳ついお兄さん4、5人いて

後ろには壁。


まさに囲まれている。



その理由は
ついさっきしつこくナンパしてきた
やつのすねを思いっきり蹴ったからである。


それで逃げようとしたら
捕まってしまったわけだ。



さぁてどうしよっかなぁ

さすがに
1人でこんな奴らに捕まってしまったため
さっきから怖くて仕方ない。



「お嬢ちゃんさっきはよく蹴ってくれたねぇ」

じりじりと
こっちに近づいてくる。

後ろに下がろうとしても壁が邪魔して下がることができない。


私の顔が
恐怖で強ばっていく


それが面白いのか
周りは笑っている。


「ねぇお嬢ちゃんお兄さんと遊んでくれたら許してあげるよー」

そいつは
ニヤニヤしながら言ってくる。


どうせ
遊ぶって言っておきながらホテル連れて行く気でしょーが


絶対やだ


『アンタなんかと遊ぶわけ無いでしょ!』


「おー怒った顔もかわいーでもねそれじゃあ許すわけにはいかないんだなぁ」


さっきまで
ヘラヘラしていたのに

顔つきが恐ろしくなった。


「口の悪い子はお仕置きしないとねぇ」

不適な笑みを浮かべて
近づいてくる



そいつの顔が息がかかるくらいまで迫ってきた。



終わった…




ゴメンね
お母さん
私自分のこと守れないよ

ゴメンね…




それが現実だと思わないように目を閉じた。






「そいつに触るんじゃねえよっ」


この声っっ


私は聞き覚えのある声に目を開けた。




私の周りにいた男たちは血まみれで倒れており


その真ん中には




連がいた。