じぃーっと水沢くんは私のことを見据える。



「俺がどうしたらクリスマスに桐谷さん達と遊ぶかを考えてみなよ」


「…よく意味が分からないんですけど」


「要するに……」



水沢くんは一旦そこで言葉を区切って、再び口を開いた。



「桐谷さんが、俺をその気にさせてみてよ」


「……」


「そしたら、クリスマスに会ってあげる」


「会ってあげるって……」



ボソッと呟くと、


「あれ、そういう意味じゃなかったの?“クリスマスに会いたい”ってことが言いたいんじゃないの?」



水沢くんが首を傾げた。



「なっ…!」