「あっくん!」

「ん?」

「もう行っちゃうの?」

着替えてる俺に寂しそうな声で話しかけてくるサキ。

「学校だから。」

「…もうちょっといて?」

「離せよ。」

袖を掴むサキの手を振り払った。

「お前のワガママばっかり聞いてられねーんだよ!ちょっとは我慢してくれよ。」

俺はサキの泣く声を無視して部屋を出た。