「飲ませて~?」


麦茶を持ってきた弘樹の腕に、美希さんは絡まる。


「馬鹿、甘えんな」


弘樹は腕を振りほどく。


「なーんでよー?前は飲ませてくれたのに……口移しで」


え?


口移し…?


「ばっ、アレはお前が熱出して…」


弘樹焦ってる……


口移ししたんだ…