「あ、あの…弘樹?」
私は弘樹に近づいてみた。
「…だって」
すると弘樹が言った。
「愛奈はさ、住む場所が無いからしょうがなく俺ん家にいるんじゃん」
「え?」
弘樹の言葉に、私はびっくりした。
「別に俺じゃなくたって良かったんだろ?」
弘樹何言ってるの…?
「私は、弘樹だからついてきたんだよ?」
私は必死に言う。
「弘樹だから…って、あん時たまたま話しかけたのが俺だったからだろ?」
弘樹の目は真剣だ。
「…っ!」
私は何も言えなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…