「まだ募集されてますか?」
「あぁ。てかめんどいから
今から言う住所に来て」
「あ、はい。」
その男の人は住所だけ言うと
すぐに電話を切ってしまった
紙にメモした住所を訪ねて行くと
「えっ!」
でか!
見たこともないような
豪邸が建っていた
一体どんな人が住んでいるんだろ
そんなことを思いながら
インターホンを押す。
『ガチャ』と戸が開いて出てきたのは
「ギャ!!」
思わず悲鳴をあげてしまうような
髪の毛をボサボサにした男の人が出てきた
「あ!あの先程電話した者です!」
男の人は私をジロッと見てから
「入って」とだけ言って先に
家の中に入っていってしまった