唯は将来パティシエになりたいので、よくお菓子を作ってくれる。


今日はアップルパイを作ってくれた。


半分はマスターと奥さんにお裾分けして、残りは二人で食べる。


でも、唯は痩せていて少食なのであまり食べない。


つまりわたしが残りを殆ど食べることになるのだ。


カタンッ・・・。


わたしはフォークを置いた。


「ん?紗美さんどしたの?」


「実は・・・、唯ちゃんにお話ししたいことがあります」


「何?」


「わたし・・・、ぶっちゃけ甘いものそんなに好きじゃない!むしろしょっぱい方が好き~~~」


わたしはテーブルに突っ伏して泣いた。


アップルパイも1ピースが限界・・・(3ピース食べさせられた)