19時、ミッション開始!


唯がジムで不在なのを見計らって部屋に忍びこむ。


サーミン・ハント。


わたしはアメリカの諜報部員、つまりスパイだ。


「サミ隊員、サミ隊員!」


わたしはリボンを付けたブタのぬいぐるみに呼びかけた。


『何だい?サーミン?』


「これからミッションを与える。ミッション1 唯ちゃんに膝枕してもらう!」


『それとっくにしてもらったよ』


「じゃあ、ミッション2 唯ちゃんとキッス!」


『それ毎日してもらってる~』


「くうう~、羨ましいヤツめ~~~」


ブタのぬいぐるみとぐるぐる転がるわたしを見つめる黒い影が・・・。


続く。